2011年5月23日月曜日

イタリア

2004ブルーノ・ジャコーザのバルバレスコと1981のティニャネッロ、1994のル・モンラッシュという個性的なラインナップ。

まず、熟成のル・モンラッシュは熟成を感じさせるややシェリーチックな香りにピーチ。厚みのある味わいと酸味は相変わらずで威厳を保つ。 30年をすごしたティニャネロは丸くサンジョベーゼらしい酸とブラックベリーのコンフィのような味わいが混じりこなれて飲みやすい。それらに比べてまだまだ新しい2004のジャコーザのバルバレスコはネッビオロ特有のやや薄めの色合いながら力強い輝き、クランベリーやチェリーの香りがしっかり。味わいは、この色合いのどこに隠れていたかと思うほどのタンニンと酸味で口を刺激する。長熟タイプのワインである証明だ。

2011年4月18日月曜日

アートなワイン


人生2度目のロマネコンティ、ルパン。いやいや、ロマネコンティもびっくりの超ラインナップ。 1981クリュッグ、1995クリュッグ、1994ル・モンラッシュ(ラフレーブ)、1986ロマネコンティ(DRC)、 2004ル・パン、1997ペトリュス。 このラインナップの場合、クラシック鑑賞するときに食べたり、喋ったりが邪魔であるようにごちそう前に、食べるを控えてしまう。それぞれのワインの香りや味わい、そして後味をまるごと堪能しようとするとますますその傾向となる。特に古いヴィンテジの場合はなおさら。


クリュッグの底力は30年近くなっても、しっかりした酸や力強さ、甘すぎないオレンジチックな蜂蜜やミネラル、、などなど。ル・モンラッシュはやはり白ワインの王様。どこまでも失わないエレガントなバランスには全く驚愕。フルーツという言葉がしっくりこないような、まさにテロワールを表現した果樹のエッセンスにまろやかになりつつ腰のある酸味、ミネラルや枯れたかすかな樽など風景や土壌、歴史を無言で語りかけてくるような完成度は何度かの経験で裏切られたことはない。


ロマネコンティは育とバランスの良さは言うまでもなくピノノアールの枯れ方のお手本のよう。口を完全に中性化して味わいために食事に手がでない。


ルパンになって、やっと食事と一緒に楽しめる。メルローの新しい力を表現している。ペトリュスは変わらず妖艶で香りの深さやアフターの長さ、そして波状的につづく味わいの変化がや・は・り。


アートのワイン達はおしゃべりを封じてしまう。。





2010年12月15日水曜日

クリスマス 五大シャトー ブラインド

お久しぶりの5大シャトー飲み比べの饗宴でした。すべて1994年ヴィンテジを平行にブラインドするというワクワクするお遊びでした。残念ながら私はラフィットと(特別参加のシュヴァルブラン)だけを当てることができましたが、頭の中は迷路でした。ヴィンテジが同じということは気候条件が同じわけで、シャトーのスタイルだけが頼りということですが、、もちろん、飲みなれているわけでなし、おぼろげな記憶を辿ってさまよった感じです。

もっとも、90年代に入ってからボルドーの作りもこれらの代表格でも多少スタイルが変わってきているので、80年代やそれ以前のワインの記憶と必ずしも一致しないということもありました。ラテュールなどは、このヴィンテジでは、過去の官能的でくらくらするような香りは抑えめに感じました。マルゴーは外したものの、滑らか、しなやかとコメントを書いています。もっとも、それをムートンにしてしまった。ムートンはいつもびっくりさせられる意外性の連続で動物臭をキーにしていたのに、不連続性にかけてしまったのが敗因。ラフィットは固く内向的で表面が穏やかで惑わされました。時間がたつと、やはり高貴な感じが出てきて記憶がつながった感じ。

楽しい仲間とワインがアートになる楽しい時間でした。

2010年11月18日木曜日

リリー会 

リリー会もあっというまに2年を過ぎようとしています。毎月1回の会も回数を重ねるとワイン経験も仲間の親交も深まり素晴らしい会になってきています。今回は2期生と合同でワインの季節ということでブルゴーニュ会をしました。講習会、去年のリリー会、そして今月と、振り返れば多くのブルゴーニュ地区をカバーしてきました。今月はムルソー レ・クルー(パトリック・ジャヴィリエ)からシャンポール・ミュジニー(ユベール・リニエ)、コルトンベルトラン・アンブロワーズ)、ヴォーヌロマネ レ・ルージュ(ジャン・グリヴォ)、エシュゾー(ミニュレ・ジブール)などを飲み比べました。
ヴィンテジはほとんどが2006年の新しいものでしたので、それでもフレンチワインらしいスマートで力強く、カランツ、枯れ草、動物香の特徴がそれぞれに発揮されて興味ぶかいものでした。ただ、値段が高いのでコストパフォーマンスを考えると、ものによっては疑問を感じるものがあったのも事実でした。超一流のものでないブルゴーニュの微妙な位置づけでしょうか。それでも、新世界にはない爆発的ではない幅広い複雑な香りや味わいの広がりはブルゴーニュたる地位を十分発揮していました。
教室で一番人気があったのはコルトンとエシュゾーでした。ジャンブリヴォのヴォーヌロマネはブショネで非常にがっかりしました。2期生の1年未満の方々もなにも発表するまえから、カビの臭いと言われる方が数人いて、ブショネの経験を分析する機会が少ない人たちにすらその直観的嗅覚の素晴らしさを発見で、文字で勉強するよりの確かさに拍手でした。

2010年8月26日木曜日

白ワインの熟成

今年の夏は異常な暑さでワインもシャンパンやスパークリングワイン主体です。今日は白ワインの良い熟成についてです。1984のコルトン・シャルルマーニュ。今から26年前の白で生まれたばかりの子供も結婚してもおかしくない時間です。色合いはまさに輝く蜂蜜色。ややアプリコット色のニュアンス。香りは年代を感じさせる果実味はかすれているが酸はまさにしっかり、そして重たくも、軽くもない円熟のバランスのままヴィンテジを過ごしたワイン。もともとコルトンシャルルマーニュの持つエレガントで素材と仕立てのよいすっきりしたデザインの洋服のように、年をとって着てもその素材、仕立ての良さで変わらぬ美しさをもつドレスのようでした。

赤ワインについていえば、近年はカリフォルニアワインの高級ワインの代表でありつづけたオーパスワンの値段をリリース時から超えるワインがぞくぞくだが、このポール・ホッブスのカベルネもそのようなワイン。力強さはしっかりと押さえグラスから溢れるような圧力感はなく、口に含むと果実味の深さ、凝縮感、そしてタンニンの滑らかさなど、となりのオーブリオンと全く遜色なく、ここでもスタイル(仕立て)の違うデザインのドレスのように甲乙つけがたしでした。