2007年7月20日金曜日

ビオディナミ

テーマ:ビオディナミ    2007/07/20


ALAIN ROBERTアランロベール
17世紀からシャンパーニュを造る歴史のある小さなシャンパーニュ・メゾン。メニル・シュル・オジェ村に位置する。クリュッグ、サロンと並び“三傑”と称される。一切の妥協を許さない頑固さ、ひたすら品質を求める姿勢は昔と変わらず、ロバート・パーカー氏から5つ星生産者の評価を得ている。無農薬で栽培。レコルタン・マニピュラン。

●アラン・ロベール メニル・トラディション1986 25000円(入手困難)
グランクリュ畑のル・メニルの葡萄のみを使った、シャルドネ100%、ブランドブランのシャンパーニュ。平均樹齢40年の古木からのぶどうを使用。昔ながらの伝統的なオークの小樽で熟成。瓶内2時発酵の時もコルクを使って仮栓をする昔からの製法で造られる。琥珀がかった黄金色。繊細な泡立ち。力強く複雑な味わい。86年はヴィンテージイヤーと言われ、澱と共に長年寝かされたことによるふくよかさと、直前のドサージュによるフレッシュさの融合が見事なフルボディのゴージャスなシャンパーニュ。

 ドメーヌ・モンティリウス Domaine Montirius
コート・ド・ローヌ南部のサリアンに5世代続く家族経営のドメーヌ。
ジゴンダス、ヴァケラス、コート・ド・ローヌ、ヴァンドペイ・ド・ヴォークリューズにグルナッシュ、ムールヴェードル、シラーの畑を合計54ヘクタール所有。前当主マックスにより1980年から段階的に自然派農法を実践しはじめ、1999年ヴィンテージから、
すべての畑でビオディナミの認証(エコセール)を取得。以降、エレガントで深みのあるそのワインのスタイルが各国ワインジャーナリズムから激賞を受けるようになり、今日も、「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」、「ル・クラスマン」、「ギド・アシェット」、「ギド・フリュリュス」、「ゴー・ミヨー」、「キュイジーヌ・エ・ヴァン・ド・フランス」、「デキャンター」、「ワイン・アドヴォケート」、「インターナショナル・ワインセラー(ステファン・タンザー)」、「ワイン・スペクテイター」といったワインメディアで恒常的に高い評価を受けている。世界12か国に輸出されており、ブリティッシュ・エアウェイズなどの国際線にもオンリスト。
フランス国内では特にパリジャンから支持されており、ギー・サヴォワをはじめとするミシュラン3つ星レストランや、ラファイエット・グルメ、ラヴィーニャなどのパリの一流ワインショップで販売。「ビオディヴァン」に加盟。
●Vacqueyras BLANC 2003 4000円
砂質、砂岩質基盤に、大小の石がごろごろ転がる粘土石灰質の古代沖積土壌。ブルブーラン50%、グルナッシュ25%、ルーサンヌ25%。一部除梗し、マセラシオン・カルボニック法で醸造。年間生産量400~500ケースの限定生産ワイン。

 ドメーヌ・ド・ヴィルヌーヴ Domaine de Villeneuve
シャトーヌフ・デュ・パプ北部に8.4ヘクタールの畑を所有する小規模ドメーヌ。畑の一方はボーカステルの畑に接します。1993年以来、ワリュト家、デュ・ロワ・ド・ブリッキュイ家が所有。植樹面積はグルナッシュ72%、ムールヴェードル15%、シラー5%、サンソー4%、その他4%。樹齢はグルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーが30~95年、シラーが5~11年。土壌は砂質基盤に、粘土質、黄土質、そしてシャトーヌフ特有の丸い大きな石が表土を埋め尽くす。栽培はすべてビオディナミ法に基づいて行われる。よく耕し、土壌を活性化させます。当然、除草剤、化学肥料などは一切不使用。ワインづくりにおいて彼らが最も重要視しているのは、ぶどうが健康で清潔であることです。手作業によって丁寧に収穫し、選別する。醸造所は地下6メートルの深さに渡って、ひとつ7.5トンの巨大な石で3階建てで建築されてる。セラミックで覆われたセメントタンクで、20~35日間に渡りできるだけ手を加えずに発酵を行う。その後グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーについてはバリックでマロ発酵を行い、80~85%をセメントタンクで、10~15%をバリックで18~20ヶ月シュール・リー熟成。
☆ 「ビオディヴァン」に加盟する唯一のシャトーヌフ生産者。コート・ド・ローヌ全体ではこのヴィルヌーヴとモンティリウスの2社が加盟。
☆ 「クラスマン2004年度版」で1つ星、ロバート・パーカー「ワイン・バイヤーズ・ガイド第6版(最新版)」で4つ星を獲得。
☆ シャトーヌフ・デュ・パプVV2000は、ロバート・パーカー「ワイン・アドヴォケート」で90点を獲得。
●Chateauneuf du Pape Les Biens Aimes 2000 9400円


 ドメーヌ・ヴァランタン・チュスラン Domaine Valentin Zusslin 
1691年、アルザス南部のオルシュウィールに創業。1970年代に自社ビン詰めをはじめた。現在12ヘクタールを所有し、3代目のジャン・ポール・チュスランを中心に、父ジャン・マリー、祖父ヴァランタンの3世代でワイン造りに取り組む。
ジャン・ポール・チュスランはツィント・ユンブレヒトで醸造の修行をしていた際ビオディナミに出会い、1997年よりこのドメーヌも完全にビオディナミになる。2003年から一部の畑で馬を使った耕作などで、デメテールも取得。
また、フランスの最有力ビオディナミ実践グループ「ビオディヴァン」に加盟。
醸造においても、"ナチュラルにワインをつくる"ことをポリシーとし、天然酵母の使用はもちろん、補糖や補酸も一切実施せず。醸造設備も、非常に清潔でシンプル。
透き通るようにピュアで、豊かで深みのある味わい。長い余韻。
彼らのワインは生産量の65%が地元アルザスを中心としたフランス全土のレストランで飲まれ、ランズブールやオーベルジュ・ド・リィルといったミシュラン3つ星レストランにもオンリスト。「環境、自然、人、そのすべてを尊敬する」というジャン・ポール・チュスラン。ビオディナミのアルザススーパー新世代として、今後が大いに期待できる生産者。

●Gewurztraminer Vendange Taradive 2000 アルザス 6500円
2ha。樹齢35年のヴィエイユ・ヴィーニュ。甘口