2011年4月18日月曜日

アートなワイン


人生2度目のロマネコンティ、ルパン。いやいや、ロマネコンティもびっくりの超ラインナップ。 1981クリュッグ、1995クリュッグ、1994ル・モンラッシュ(ラフレーブ)、1986ロマネコンティ(DRC)、 2004ル・パン、1997ペトリュス。 このラインナップの場合、クラシック鑑賞するときに食べたり、喋ったりが邪魔であるようにごちそう前に、食べるを控えてしまう。それぞれのワインの香りや味わい、そして後味をまるごと堪能しようとするとますますその傾向となる。特に古いヴィンテジの場合はなおさら。


クリュッグの底力は30年近くなっても、しっかりした酸や力強さ、甘すぎないオレンジチックな蜂蜜やミネラル、、などなど。ル・モンラッシュはやはり白ワインの王様。どこまでも失わないエレガントなバランスには全く驚愕。フルーツという言葉がしっくりこないような、まさにテロワールを表現した果樹のエッセンスにまろやかになりつつ腰のある酸味、ミネラルや枯れたかすかな樽など風景や土壌、歴史を無言で語りかけてくるような完成度は何度かの経験で裏切られたことはない。


ロマネコンティは育とバランスの良さは言うまでもなくピノノアールの枯れ方のお手本のよう。口を完全に中性化して味わいために食事に手がでない。


ルパンになって、やっと食事と一緒に楽しめる。メルローの新しい力を表現している。ペトリュスは変わらず妖艶で香りの深さやアフターの長さ、そして波状的につづく味わいの変化がや・は・り。


アートのワイン達はおしゃべりを封じてしまう。。