2014年8月28日木曜日

満点ボルドー飲み比べ



ブログ更新が滞りがちでしたが、貴重なワインの感想を残さねばです。2003年シャトー・ラフィット (RP100),
2003 シャトー・ラテュール (RP100)、 2003 シャトー・マルゴー (RP99)という、夢のようなワインの飲み比べです。なにしろ満点ボルドーで飲み頃ピークというわけです。ラフィットはノーブルでしっかりした骨格の気品、ラテュールは官能的で妖艶な深さ、マルゴーはしっかりした強さにエレガンスをまとって、それぞれの個性が、それぞれの深さに熟成され、ボルドーの極みを味わいました。

白では2010コルトンシャルルマーニュの滑らかでしっかりした味わい、2009 バロン・ド・エルのラ・ドーセットはロワールの最高峰にふさわしいミネラル感がしっかりとしながらも白桃などのフルーツ感がまじった私の大のお気に入りです。 他にはコンドリューが香りだけに頼らないしっかりした酸やミネラル感が抜群でした。

赤では右岸の2007シャトー・ミラン, ブルゴーニュの2007 エシュゾーやグリオット・シャンベルタンがブルゴーニュのグランクリュらしいところをあらわして変わらず面目躍如。私はカリフォルニアの高級ピノノアールを飲む機会も多いのですが、ブルゴーニュは厚すぎず、香りの複雑さと酸のエレガントさではっきりと優位性を示している気がします。一方のボルドーはナパの高級ワインがボルドー特級にかぎりなく近づいてきている感じです。


日本酒では獺祭の磨き2割3分という酒はオバマ大統領にすきやばし次郎で供された日本酒とのことですが、米の濃厚なうまみがピュアに昇華され、後味もよく飲み過ぎ注意でした。池田の呉春は歴史を感じさせる丁寧な作りが味わいになり、伝統の深さを感じました。


2014年2月14日金曜日

ボルドー


1966 レオヴィルバルトン、1966ネナン、1973ラテュールという40年を超えたボルドーを味わいました、ネナンは枯葉をまとったやさしい熟成をしたデリケートなワインとなり、レオヴィルバルトンやラテュールは現在の果実味のしっかりした感じとは全く異なり、特にラテュールはわき上がる妖婉さはすっかりなくなり峠を超していた。一方のブルゴーニュでは1998シャンベルタン(ルイ・レミ)、2000グリオット・シャンベルタン(ドシェゾー)2010エシュゾー(モワラール)などは、全体的に新しいヴィンテジでもあり、まとわりつくような果実味や皮の感じ、長く続く酸やなめらかなタンニンなどすばらしいブルゴーニュらしさを全開していた。
白ワインについていえば、2009コルトンシャルルマーニュ(マッソン・デュボア)が洋梨やカリンの香りがまろやかに広がり暖かみのある酸やしっかりしたミネラル感で飲みこたえ十分。1997のニコラ・ジョリのクールドセランは2本のうちの一本がブショネ、もう一本は酸化が進んでシェリー香が多く、ビオワインの品質の安定が難しい。2004ドンペリニョンは2003に比べると爽やかさとミネラル感主体で2003のふくよかな果実味とミネラル感で好みが分かれるところだ。ほかには、2002デュ・テトル、2008モレサンドニ(フランソワ・フィエ)、2010シャンポール・ミュジニー(ジャンテ・パンシェ)、1995モンドット、1996クロデラロッシュ(ルイレミー)など美酒を味わうことができました。

2014年1月12日日曜日

ロッチルド



クリスマス会はロッチルド女男爵のソプラノを聞いての素敵なパーティでした。 ロッチルドといえば、当然、ラフィット、ムートンと世界の赤ワインのトップですが、この機会にふさわしいワインを味わう事ができました。

1973 ムートン、1985 ラフィット、1993 ムートン
2000 ムートン、2000 ラフィット

73のムートンはさすが山を超えた過去のワインでしたが、ラフィットは気品高く、ムートンは官能的でそれぞれの個性の伝統をそのままに味わうことができました。