2013年6月25日火曜日

イベリア半島のベストは?


世界のトップアスリートが集合したようなラインナップの中で、私が注目したのはスペインの1981ベガシシリア・ウニコと1999 エルミタの比較でした。それぞれ以前に何回か飲んだ経験がありますが、一度に比べる機会としてじっくり観察してみました。ウニコは出荷までに最低10年かけるという熟成自慢のワインでもあり、これまでにスペインの最高ワインと実感していました。この日はエルミタを横に比べてみました。個人的な感想から言うと、エルミタに軍配があがります。ウニコはきれいな熟成で30年を経てもやさしくエレガントな優等生のなりゆきを感じました。熟成ボルドーとはセパージュの違いからテンプラニーニョの野性味が表に出てスペインらしさとワインの奥行を感じさせるものでした。エルミタの方はそれに比べてずっと若いという事もあり、濃い赤色はそのままにワイルドベリーや野生の木々を感じさせる力強さと豊富でこまやかなタンニンときれいな酸でまさにワインとしての飲み頃絶頂期という感じでした。ワインは飲み頃もとても大事ということが改めて実証された感じです。

ラインナップは泡は2004 ボランジェ グランアネ 2004 ヴーヴクリコ グランダム 2003ドンペリニョン 2007 ナイティンバー ブランドブラン。白は2010 コルトン・シャルルマーニュ(ジャン・フラマン)、赤は1981 ヴェガシシリア・ウニコ、1983 オーパスワン、1996 プロヴィデンス、1996 ラトリシエール・シャンベルタン(ルイ・レミ)、1997 アラウホ イーゼルヴィニヤード、1999 エルミタ、1997 シャトー・ラテュール、 2004 サッシカイア、2006 クロ・デ・ヴージョ(ジャン・グリヴォ)、2009 シャルム・シャンベルタン(ドルーアン)というドリームチームでした・・