2012年4月22日日曜日

日本のワイン

お花見にふさわしい日本のワイン特集です。特に日本固有の品種であるマスカットベイリーや山ブドウを使った珍しいものが勢ぞろいしました。山ブドウをつかった発泡酒であるWille(ヴィレ)は山ブドウを使った瓶内二次発酵のスパークリングで色も濃く果汁の香り一杯、NOVOはハイブリッド系の味わいや香りでオレゴン州などの寒冷地のセイベルのハイブリッドに似た感じでありながら骨格が非常にしっかりしていた。こっそり混じったのが英国のCamel Valleyのスパークリングワインをブラインド。なんと、超素人の息子が一人だけ当てるという、「怖いもの知らず」のおまけもありました。
グランポレール山梨勝沼遅摘みはやや甘いニュアンス、ルバイヤート甲州樽貯蔵は甲州らしい丁子のような心地よい苦み、岩の原の善兵衛は凝縮感、複雑さどを併せ持つ、マスカットベイリーAとしては深みのある香りや味わいが秀逸。シャンテY.A.はやや消毒薬臭い、鳥居平俱楽部はフルーティなミディアムボディ、シャトー酒折のキュヴェ イケガワもジューシーなバランス、葛巻ワインの山ぶどうクラシックは寒冷地のジンファンデルに共通するような濃厚な色とワイルドベリーの香りが一杯のワインでした。
総量が多かったので、残りを約1週間かけて変化を比べてみましたが、全く驚くことには、赤ワインについては、どれも退化がほとんどなく、進化とまではいわないけれども、おいしく飲めたのが何よりも驚愕でした。どれも良く丁寧に作られた証拠。

日本系に少し飽きて、セラーから前月にシャンパーニュに行ったおりに持ち帰ったアンリオ2002、パーカー97をとったスノーデン2007やら、その他、記憶が遠くなるにつれてセラーからワインが出て、最後にはこれ以上の残骸です・・・