2008年5月13日火曜日

ロワール

画像ボケボケですみません。 ワインリストは以下です。
















1.Savennieres Clos de la Coulee de Serrant 95 Nicolas Joly 
2.Pouilly Fume Baron de L 03 Ladoucette
3.Touraine Chinon Cuvee Marie 02 Beatrice et Pascal Lambert 
4.Sancerre la Moussiere 05 Alphonse Mellot
5.St-Nicolas-de-Bourgueil Le Loire 04 Domaine St Nicolas 
6.Vouvray Clos du Bourg 05 Domaine Huet Demi‐Sec

<解説>
1.Savennieres Clos de la Coulee de Serrant 95 Nicolas Joly 
Clos de la Coulee de Serrant 
クーレ・ド・セランはロワール河の北岸サヴニエール地区に、シトー派修道僧によって12世紀に植えつけられた由緒ある畑です。以来800年以上もの間ブドウ栽培が行われ、その歴史の中でルイ11世、14世、フィーヌ女帝がこの地を訪れたという記録が残っています。粘板岩に覆われた丘の急斜面に育成された「シュナン・ブラン」種から造られる白ワインは、世界的にも類を見ないほどユニークで高品質なものに仕上がります。
1962年よりジョリー家が所有していますが、『クラスマン』で最高評価を得るなど、その名声を高め続けています。クーレ・ド・セランの特徴は、1980年から厳しく管理された生力学栽培“バイオダイナミックス”の原理に基づいて栽培されたブドウを原料としていることです。生力学栽培は、1924年ドイツで、ルドルフ・ステイナー氏(1861~1925)によって提唱した農法で単なる無農薬有機栽培ではなく、ブドウ畑に活力を取り戻す芸術と言われています。Nicolas Joly
現当主のニコラ・ジョリー氏は1976年に母が運営していたワイナリーに戻り、ビオディナミによりブドウ栽培を開始しました。1980年に部分的に、1984年からは全ての畑に導入。テクノロジーやテクニックに依存し、画一化されたワインの氾濫を憂い、現在は世界中で栽培者への啓蒙や講演活動を行い、「ビオディナミの伝道師」とも呼ばれています。栽培面では若干の硫黄とボルドー液を除き、化学製品などは一切使用していません。収穫 は全て手摘みで、房ごとの熟し具合に応じて数回に分けて行われ、その期間が2ヶ月に及ぶこともあります。
Coulée de Serrant 1995
外観は濃い黄金色。香りに熟成したキャラメルとフィノシェリーがありますが、シェリー香はしばらくして消えます。味わいは幅広い風味のいい果物とよく調和した酸味。長熟。
2.Pouilly Fume Baron de L 03 Ladoucette
Baron de L
1787年以降コントラフォンとラドーセット家の所有するこの畑のピュイフュメが最も有名です。地所のブドウの最初の絞り汁からだけ生産されます。外観は、緑の色調が入った淡い黄金色です。香りは、熟した果物(例えば西洋ナシと白い桃)で繊細で、蜜蝋、バニラと火打ち石の複雑な特徴を持っています。味わいは新鮮なフルーツが最初に感じられ、厚みがあり、強くて、しなやかです。フルーツの丸みと鉱物のかたさの間でバランスが保たれます。非常に余韻が長い。

3.Touraine Chinon Cuvee Marie 02 Beatrice et Pascal Lambert 
Pascal Lambert
オーナーのパスカル・ランベール氏はイタリアのバローロや、スペイン、カリフォルニアのワイン造りを経験。現在はオーガニック農法を含め、土壌を大事にした、彼自身のシノンを造りあげています。

4.Sancerre la Moussiere 05 Alphonse Mellot
Alphonse Mellot
サンセールで、最大の造り手で長い伝統を守り続けているのがアルフォンス・メロです。1513年刊行のロワールの地元文献にはメロ家の名前があり、ブドウ栽培と上質なワイン造りに携わっていたことが記載されています。メロ家の職人気質な仕事ぶりと高い技術は、1698年にセザール・メロがルイ14世により評価されて、“コンセイエ・ヴィティコル(ブドウ栽培・ワイン醸造アドバイザー)”に選ばれるという栄誉を受けています。
19世紀初頭に、アルフォンス・メロはサンセールにオーヴェルジュを開き、この地方の人々や旅客にワインを提供しはじめました。さらに19世紀後半の1881年には、フランス国内や海外にワインを出荷する許可を取得しました。
家族経営の企業は父から息子へと代々引き継がれ、発展を続けています。代々、メロ家の長男は創設者と同じ名前を世襲するので、現在の18代目と19代目ともにアルフォンス・メロと名乗っています。
所有畑は丘の頂上の南西向き斜面に広がり、総面積は約50haで、ソーヴィニヨン・ブランが41ha、ピノ・ノワールが9ha、栽培されています。
火打ち石のようなフリンティーな石がゴロゴロと畑の中にころがっている、鉱物的でミネラルなシレックス土壌です。
メロ家歴代の真の宝と呼ぶべき秀逸なテロワールは、キンメリジャン土壌の上に、Saint Doulchard(サン・ドゥルシャール)と呼ばれる、泥灰岩(マルヌ)土壌の表土が広がるもので、サンセール特有の地質の中でも特に独特のパーソナリティーを持っています。
ワインの品質を現代的に改めたのは、次期当主となる19代目のアルフォンス・エドモンド・メロで、サンセールでは珍しく、白ワインの醸造にオーク樽を使っています。この樽は特注で、シュール・リーをするのに澱がより多くの液面と接するために、そして複雑性を生成するようにと普通の樽より横に長く作られています。
スタンダードのアン・グラン・シャンで10%、プレステージ・キュヴェのキュヴェ・エドモンドで100%新樽を使用します。
ワインのラベルのデザインは、キャップシールを使用することで有名な、ジェラール・ビュヴィスによるものです。伝統を継承していくためには、厳格さと並々ならぬ努力の継続と、更に新しいもの物へもチャレンジしていくことで現代と融合していくという、まさに本物たる真価を確信させてくれるのがアルフォンス・メロです。
ンド・メロで、サンセールでは珍しく、白ワインの醸造にオーク樽を使っています。この樽は特注で、シュール・リーをするのに澱がより多くの液面と接するために、そして複雑性を生成するようにと普通の樽より横に長く作られています。スタンダードのアン・グラン・シャンで10%、プレステージ・キュヴェのキュヴェ・エドモンドで100%新樽を使用します。

5.St-Nicolas-de-Bourgueil Le Loire 04 Domaine St Nicolas
Domaine St Nicolas 
ドメーヌ・サン・ニコラはミュスカデの南、大西洋に面した緩やかな斜面を持つフィエフ・ヴァンディアン(VDQS地区)に33haのブドウ園を持つ生産者です。
大西洋から吹き付ける烈風は、防風林を陸側に曲げる程のすさまじさで、この地の伝統的なブドウ畑はブドウの主幹が地中にあり、枝のみが地上に出ています。
ドメーヌの若き当主・ティエリー・ミッションは厳しい栽培条件下、果敢にブドウ栽培・醸造に挑戦、クラスマン2004年には、この地で飛びぬけた品質のワインを生産するドメーヌとして紹介されるに至りました。
彼はミュスカデのギィ・ボサールを師と仰ぎ、1998年からビオディナミを導入、ヴァンデの個性を土地から表現することに努めています。
ブドウの剪定を変え、場所によっては人力で土を耕し、醸造設備を整え、たゆまぬ努力の結果、他のAOCを圧倒する評価を勝ち取りました。

6.Vouvray Clos du Bourg 05 Domaine Huet Demi‐Sec
Domaine Huet
ヴーヴレイ村村長を長年務めた伝説の造り手、ガストン・ユエが興したドメーヌです。ユエ氏は他にINAOの委員、トウレーヌ生産者組合会長、ヴーヴレイワイン騎士団評議会会長など多くの要職を務めた人物です。1928年にガストン・ユエがヴーヴレイの「ル・オー・リュー」の畑を5ha購入してその歴史が始まり現在は、「ル・オー・リュー」「ル・クロ・デュ・ブール」「ル・モン」そして2001年に新たに購入した「ドメーヌ・ド・ヴォダニ」の4区画35haを所有するに至りました。ガストン引退後1976年より、その娘婿のノエル・パンゲが継承しています。パンケはドメーヌを引き継いで間もなくバイオダイナミックによる栽培の可能性に注目し、1987年から一部の畑でバイオダイナミック農法を試み、1990年からはすべての畑で実践するようになりました。ウドン粉病やベト病に関してもボルドー液を極力使わず、自然の植物を用いて対処しています。また1987年以降、補糖も一切やめ、圧搾後、自然酵母を用いて木樽で醗酵を行っています。
Clos du Bourg 
石垣に囲まれた6ヘクタールのこの畑はヴーヴレイ村の教会の真下に位置します。表土が薄く小石を含む石灰岩土壌から、複雑で力強くコクのあるワインが生まれます。ぎっしり詰まったミネラル感、心地よい酸の絶妙なバランスで優しい甘口のワインとなります。

参考:ロワール地方
15世紀にはルイ11世によって、一時的にフランスの首都であったロワール地方。フランスで一番長い川であり、その渓谷がユネスコの世界遺産にも指定されているロワール川。川に沿って多くのフランスの王達が何世紀にもかけて、自然や狩りを楽しんだ城などの足跡を残されています。この地方のワインは、古くから王侯貴族に愛され飲まれてきました。以下次葉ロワール地方解説別添あり。