2009年6月25日木曜日

王様誕生会

いやあ、、、すごかったです!!
我々の王様の誕生会にふさわしいラインナップを完飲しました。(2次会でもシャンペンをがっちりいただきましたので帰りのタクシーでは当然<爆>おねんねでした)

クリュッグ1981. サロン1996、ビルカールサルモン1990、オーブリオンブラン1996、ヤッターナ1999、コルギン1997、 エイブリュー1995、ラフィット1982、ラテュール1982、 ペトリュス1964とまさにワインの王様の勢ぞろい。

私の好みでゆけば、サロンのエレガンスさ、クリュグの力強さや厚みは常にシャンパンの王道。蜂蜜や花の香りと厚い味わいで大満足。 白ではオーブリオンブランはソービニヨンブランとセミヨンのバランスが絶妙でわずかな蜜味とさわやかさ、ボリュームが素晴らしく食事にぴったり、ヤッターナは果実の美しさでグランジのブドウ品質の良さがワインに表現されている(数年前に最初に飲んだときはブルゴーニュと思った)

赤ではヴィンテジが5星の1982のラフィットはエレガンスさ、バランス、熟成した果実とタンニンがすばらしくいわゆる『フィネス』とはこれぞという逸品。一方のラテュールの香りはいつもどおりの官能的な香りの割には味わいの複雑さでラフィットに軍配。

カリフォルニアでは1997コルギンはパーカーが100点(実際には99点)をつけた完璧といわれたヴィンテジですがコルクはまだまだワインが浸みておらず今後の熟成も十分期待できるものの、いまでもカシスやブルーベリー、ブラックベリーなどの果実にコーヒーやスパイスなどのバランスの良さやエレガンスさでは秀逸でした。私が希望したエイブリューはまだまだ香りは閉じていたものの口のなかで粘着性を感じるほどのブドウの力強さがあり魅力的なパワーを秘めていました。ハーランのような力強いタンニンではなく、畑をマスターしたエイビュリューならではのエレガントマッスル系でかなりのお気に入り。

ペトリュスは言うまでもなく、しなやかでありながら30年をすぎてもその美しさとタンニンのこまやかさ、動物的でありながら厭味のない香りが熟成されたフルーツやしめった下草のような複雑な香りとあいまって口に滑らかで超美味でした。

ああ、、贅沢なワイン鑑賞でございました。

2009年6月19日金曜日

リリー会 6月 ピノノアール国別対抗



家庭の食卓のいろいろなシチュエーションに楽めるピノノアールを産地別に選んで比較しました(小売価格3000円~9000円程度)。

ま ずはMUMM NAPAのBrut Roseスパークリングワイン、薄いピンク色でイチゴや赤いワイルドベリーのフレッシュな香りと細かい泡で梅雨のうっとうしさを発散させる爽やかさ満点。  2006キムクロフォードはイチゴの揮発性のアルコールが最初に感じられるが酸がしっかりした軽めのピノでフィニッシュはやや早い。2004 ルイジャ ド ポマールはすでに熟成感のある明るい茶色のエッジにプラム、ラズベリー、熟したチェリーなどの香りに土や煙の香りもまざってちょうど飲みごろの良いバ ランスをもつ中程度の重さのピノ。2006トリイモア リザーヴ デュヴェールはオレゴンのピノらしいしっかりした酸味と細身でありながらフルーツ味が しっかりして、ピノらしいピュアな香りが特にチャーミング。味わいはしなやかで細く長い。2004ロキオリ ロシアンリヴァー エステートは同年のポマー ルと比べると、これからまだまだ熟成の可能性の感じられた。色合いも未だ濃いスミレ色が残りしっかりとした酸と細やかなタンニンがチェリーやラズベリーな どのフルーツの力と合わさって筋力と飲みごたえのあるピノで心地よい長くフィニッシュが印象的であった。