2009年12月19日土曜日

クリスマス会

いつもは教室でしているリリー会もクリスマス会ということで我家でパーティ形式で行いました。基本はボルドーでしたが、シャンパンあり、白あり、カリフォルニアとブルガリアのボルドースタイルも加わって堪能しました。

持ち寄りの料理やパンでテーブルは更ににぎやかで楽しい時間となりました。最近はボルドーの有名どころの価格が上がる一方ですが、新世界のボルドースタイルの品質の向上も目が離せずバリューを考えると甲乙つけがたい状況を実感します。今回もレイメイやブルガリアのエニーラは存在感あるワインでした。



2009年11月19日木曜日

リリー会 イタリアンワイン

うっかりボトル集合写真を忘れてしまいました・・・が5本のイタリアンワインを飲み比べました。まずは、2006 ランベルティ ヴァルポリチェラ クラシコリパッソ。平板になりがちなヴァルポリチェラをリパッソすることで、ボリューム感が加わる。マルゲリータやポモドーロパスタなどと釣り合いがとれるデイリーワイン。次はクエルチャベッラのキャンティクラシコ。 イチゴやラズベリーの香りにやや土臭いカントリースタイルのキャンティクラシコ。軽めの味わいにイタリアらしい長く続く酸と樽のニュアンスが加わるキャンティらしいワイン。2006カマルカンダ マガーリは香りはまさにボルドーチック。メルローのなめし皮のようなニュアンスやカベルネの濃い色合いなどがガヤの作るイタリアン解釈が表現されている。まろやかなミディアムボディのワインでバランスが良くそのままで完成度が高い。次は2004 カステロバンフィのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。色も濃い目のガーネットで黒ベリーやたまった落ち葉の香り(という皆が納得するいい表現がありました)、乾燥タバコの香りがするフルボディタイプのサンジョベーゼ。味わいにはバニラやカランツなど黒いドライフルーツの味わいとしっかりしたタンニンが酸とともに長く続く。そして、本日の締めは2004 モンテヴェルティーネのレ・ペルゴーレ・トルテ。そのラベルが魅力的であるように、ワインも輝くラズベリー色で赤いベリーやチェリー、オレガノなどのイタリアンドライハーブの香りに細かく滑らかなタンニンと酸が加わりエレガントな味わいが長く続く。細身ながらしなやかな力を感じさせるワイン。

今回は手作りパンやパスタ、ゴルゴンゾーラやフォンティーナチーズ、イタリア系パン、フレッシュな青オリーブ、プロシュートなどなどワインを更に美味しく感じさせる食べ物もたくさん並んで教室で大いに満喫しました。

2009年11月7日土曜日

世界のトップワイン集合


ボルドー、ブルゴーニュを除く世界のワインがアメリカ人友人誕生会のために開かれた、参加者もメキシコ人、韓国人、イタリア人、アメリカ人に我々日本人が加わる12名の大きめのワイン会で楽しいひとときを過ごしました。なにしろ、めずらしいワインが集合して堪能した。ビルカールサルモンのル・クロ・サンイレールはデカンタージュが必要なほどの強靭な骨格を持つボディながら、フレッシュな酸がまじわうクリュグのような威厳を持つシャンパン。白は日本からはきいろ香とギガルの2001コートロティ ラ・ドリアンヌはぬるぬるとした花の芳香があふれる。そしてアメリカ大陸最古のワイナリーであるメキシコのカーサ・マデロのシャルドネ カーサグランデ 2007 メキシコ北西部のコアリア地区の珍品。

赤ワインは1970 ヴェガシシリア ウニコ。ほぼ40年を経ているのにフルーツの力やバランスの良い熟成感は言うことなしの秀逸。1983 ギガルコートロティ ラ・ランドンヌはシラーのもつ土っぽさや鉄分が感じられる。1993のガイヤ ソリ・サンロレンゾは新スタイルのバルバレスコ。色合いはかなり薄めのチェリー色でイタリアらしい酸が長く続くがフルーツ味がすでに失われていてやや残念。1991 ハイッツ マーサズヴィニヤードはソノマに家を買った年に記念に買ったワインで少し長く置きすぎたかと不安であったが、それを全く覆す素晴らしいバランスで記述どおりの軽いミントの香りをもつミディアムタイプのエレガントなワインに成長していた。お店から我が家のセラーで全く動かすことがなく長い眠りについていたことがワインをうまく成熟させる「保存の大切さ」を実感。1986のペンフォールズ グランジエルミタージュはパーカーが100点をつけたことをまさに証明したワインで、最高の状態ですべてに文句なし。コルクがやや弱っていたことを除けば色合い、香りや味わいの深さ、余韻の長さとエレガントさで突出。 ほかには、イタリアから本日のゲストがランブルスコとポルトガルからのデザートワインはこれまた1世紀を祝って作られたトリロジア。1900年代の最高ヴィンテジの1900,1934,1965をブレンドした貴重なワイン。人間の平均寿命をはるかに超える1世紀にわたってつくられたワインを飲めるなんてなんと幸せ・・

2009年10月14日水曜日

リリー会 ブルゴーニュ(コート・ド・ニュイ)満喫

ワインのおいしい10月の会はニュイ満喫。2006フィサン(メオ・カミュゼ)、2007ジュヴェリ・シャンベルタン(デュガピ)、2006クロ・ド・ヴージョ(アラン・ユドロ・ノエラ)、2006ヴォーヌ・ロマネ レ・ボーモン(デュジャック)、2006 ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ブド(メオ・カミュゼ)のラインナップ。

クロ・ド・ヴージョは香りのアタックは控え目ながら、口に含むとブラックチェリー、ラズベリー、ハーブ、湿ったワラのような香りが美しい酸と細かいタンニンと混じりあって、まさに今が飲みごろ。フィニッシュは中程度のミディアムボディ。デュジャックのヴォーヌ・ロマネ ボーモンは煙のような香りと甘めに感じるほどの熟したチェリーのフルーツ感が力強い酸としなやかなタンニンと混じりあい、長く印象的なフィニッシュが続いた。しかし、まだまだ個々のコンポーネントが区別できるようで熟成による統一感の楽しみに大きな期待がかかる。メオカミュゼのニュイサンジョルジュ オーブドは豊かなフルーツ感が印象的で多重的に重なるベリーの香りと土壌の力強さが感じられる中重のワイン、デュガピのジュヴレ・シャンベルタンは筋骨しっかりの男性的なワインで、土やハーブの香りが印象的。フィサンはその他のワインに比べると酸味が主体ながらフルーツの細くしなやかな香りや味わいは作り手の力を感じさせる。今夜の人気を集めたのはクロ・ド・ヴージョとデュジャックのボーヌロマネ ボーモン。

おつまみのエポワッスや各種天然酵母のパン、牛のたたきのロースト香が絶妙の味わいはワインを更に引き立てクラス全体で皆がハッピイな夜となりました。

2009年9月9日水曜日

French Laundry などでの横綱マッチ

王様会のソノマ編は豪勢なラインナップで、ソノマのEl Dorado Kitchen, ナパのFrench LaundryとAuberge du Soleilと3日連続の5人の饗宴。到着日は戸外でムール貝やショートリブのディナー。ワインは2000 Pavie と 2004 BOND Vecina. サンテミリオングランクリュとハーランの山シリーズ、ボンドとの比較。パヴィは滑らかでありながら芯のしっかりしたボルドー右岸の魅力を土っぽさや皮、ドライスパイスなどをエレガントに表現。一方のボンドは力強くもフルーツ感がしっかりした奥深さを感じさせる深紅のワイン。

2日目のフレンチランドリーではエグリ・ウーリエのシャンパンから始まり、DRCラターシュ、コルギン、マヤとフランスとカリフォルニアのエレガントなトップワイン達の登場。ラターシュはしなやかで、フィニッシュの美しさと長さ、多重的な香りや味わいは文句ない。ラターシュのグラスから立ち上がり続ける奥深い香りは至福。

コルギンはそのバランスの良さとフルーツの美しさ、重層的でありながら変な重さのない完成されたワイン。マヤは昔のマヤとラベルが変わっていたが、こちらもバランスの良さで引けをとらない。全体的な凝縮感や多重性でカリフォルニアではコルギンにやや軍配。そうお料理は日本の高級懐石のようで6時半予約でレストランを出たのは11時半でした。お皿の数の割りには満腹すぎることはなかった。お料理編はまた別途。

3日目のオーベルジュではボランジェのシャンパンから、キスラー・ハイドヴィニヤード、ドミナス、ハーランとこれまた最高級ワインの競演。ドミナスとハーランはデカンタージュして、なおその湧き上がるような力強いしなやかさは果実のもつ力のすごさを感じる。2005ハーランは1997年など以前飲んだものが、歯茎がしびれるような感じだったのとくらべて良くこなれて滑らかでありながらもスパイスや黒いベリー系の香りやリコリスなどが凝縮しておいしかった。(東京ではデカンタが軽かったのかもしれない)。ドミナスも相変わらず静かな力持ち。

どれも甲乙つけがたい突出した個性とあふれ出る才能をもったワイン達でした。

2009年7月20日月曜日

花火ワイン

調布の花火を背景にしたワインは七変化のワインを少人数の割に飲みすぎました・・・家でするとセラーが近いのでついついワインを持ちだして良くないのです。1万2千発もあっという間に感じられるほど良く飲み食べました。皆様を送った後の記憶の次は残骸が山積みの朝でした。

ラインナップはドンペリ2000、ルイロデレールNV、 ルイロデレール クリスタル2002、エイルダルジャン1999、クイテッサ1997、ルエリング・カベルネソービニヨン2003、レイメイ2005、ウィリアムショーシャルドネ2005。

出目は、泡の清涼感とトーストや蜂蜜の香りと味わいをもち、複雑でエレガントでありながら厚みのあるボディにあふれたロデレールのクリスタルがイチジクとプロシュートやマリネなどにぴったり。針の目のような泡がグラスに絶えることなく上って目にも美しい。この日のためのサーロインステーキには1997のクインテッサが合わせました。美しいカベルネの香りがグラスから立ち上がり、熟成が最高期でまさに飲みごろ。豊かで複雑なフルーツ感と絹のように滑らかになったタンニン、上品な酸と交わってブルーベリーやカシス、スパイスが一体となった素晴らしく長くて心地よいフィニッシュでカリフォルニアの真価を発揮してうれしい驚愕でした。面白かったのはムートンの白ワインであるエイルダルジャン。ソービニヨンのハーブ的なニュアンスではなくセミヨンのとブレンドによる新たな骨格が面白く、一般的なボルドー白に見られる桃っぽい味わいや香りとは異質の、前回のオーブリオン白のような蜂蜜の香りとはまた異なった、硬質的な香りと心地よい苦味を伴ったしっかりした味わいでボルドー白の幅広さを体験しました。

2009年7月16日木曜日

リリー会 アルザスで夕涼み

夏の始まりにはふさわしい冷やした白ワイン、アルザスを中心としたワインを楽しみました。仕事帰りの皆さんの喉を最初にうるおしたのはボランジェのシャンパーニュ。ボリューム感を感じされる複雑な香りには酵母やりんご、トースト香、そして微かな蜂蜜の香りも混じって、目にする細かい泡は清涼感と複雑な味わいの双方を満足させました。

リースリングはアルザス(トリンバック)とドイツ(クロスターエーバーバッハ)の違いを比較した。香りはリースリング特有のバラのようなほのかに甘い花の香りがたちあがるが、口に含むとアルザスはきりっと辛口、ドイツのスタインベルガーは最初ちょっと重すぎるとすら感じる花の香りが、時間とともに味わいと同化し、オイリーさのニュアンスを持つミネラル感と、力強い酸を伴ってアルザスに比べて甘口に感じられたカビネットに絶妙なバランスを保ったままフィニッシュでリースリングの魅力を発揮。

本日のハイライトに躍り出たのは、ドメーヌ・ヴァインヴァックのゲヴェルツトラミネール、キュヴェ・テオだ。教科書のような上品なライチや梨の香りに舌に十分な味わいのボリュームと上品な酸が加わり、これだけで単体でも十分味わいを楽しめる逸品であった。トリンバックのピノグリはほのかなフルーツ香、フレッシュハーブにグレープフルーツの皮のような苦味をもつ中厚のワインだが、イタリアのピノグリッジョのようなしっかりした酸に欠けてやや中途半端な印象。ラロッシュのシャブリ・プリミエクリュ、ヴァイヨンはりんご、白桃やミネラルにかすかな樽香をもつミディアムボディで滑らかな舌触りがあり、今回のように個性的なワインの最後には慣れたシャルドネは落ち着くといったところでした。

2009年6月25日木曜日

王様誕生会

いやあ、、、すごかったです!!
我々の王様の誕生会にふさわしいラインナップを完飲しました。(2次会でもシャンペンをがっちりいただきましたので帰りのタクシーでは当然<爆>おねんねでした)

クリュッグ1981. サロン1996、ビルカールサルモン1990、オーブリオンブラン1996、ヤッターナ1999、コルギン1997、 エイブリュー1995、ラフィット1982、ラテュール1982、 ペトリュス1964とまさにワインの王様の勢ぞろい。

私の好みでゆけば、サロンのエレガンスさ、クリュグの力強さや厚みは常にシャンパンの王道。蜂蜜や花の香りと厚い味わいで大満足。 白ではオーブリオンブランはソービニヨンブランとセミヨンのバランスが絶妙でわずかな蜜味とさわやかさ、ボリュームが素晴らしく食事にぴったり、ヤッターナは果実の美しさでグランジのブドウ品質の良さがワインに表現されている(数年前に最初に飲んだときはブルゴーニュと思った)

赤ではヴィンテジが5星の1982のラフィットはエレガンスさ、バランス、熟成した果実とタンニンがすばらしくいわゆる『フィネス』とはこれぞという逸品。一方のラテュールの香りはいつもどおりの官能的な香りの割には味わいの複雑さでラフィットに軍配。

カリフォルニアでは1997コルギンはパーカーが100点(実際には99点)をつけた完璧といわれたヴィンテジですがコルクはまだまだワインが浸みておらず今後の熟成も十分期待できるものの、いまでもカシスやブルーベリー、ブラックベリーなどの果実にコーヒーやスパイスなどのバランスの良さやエレガンスさでは秀逸でした。私が希望したエイブリューはまだまだ香りは閉じていたものの口のなかで粘着性を感じるほどのブドウの力強さがあり魅力的なパワーを秘めていました。ハーランのような力強いタンニンではなく、畑をマスターしたエイビュリューならではのエレガントマッスル系でかなりのお気に入り。

ペトリュスは言うまでもなく、しなやかでありながら30年をすぎてもその美しさとタンニンのこまやかさ、動物的でありながら厭味のない香りが熟成されたフルーツやしめった下草のような複雑な香りとあいまって口に滑らかで超美味でした。

ああ、、贅沢なワイン鑑賞でございました。

2009年6月19日金曜日

リリー会 6月 ピノノアール国別対抗



家庭の食卓のいろいろなシチュエーションに楽めるピノノアールを産地別に選んで比較しました(小売価格3000円~9000円程度)。

ま ずはMUMM NAPAのBrut Roseスパークリングワイン、薄いピンク色でイチゴや赤いワイルドベリーのフレッシュな香りと細かい泡で梅雨のうっとうしさを発散させる爽やかさ満点。  2006キムクロフォードはイチゴの揮発性のアルコールが最初に感じられるが酸がしっかりした軽めのピノでフィニッシュはやや早い。2004 ルイジャ ド ポマールはすでに熟成感のある明るい茶色のエッジにプラム、ラズベリー、熟したチェリーなどの香りに土や煙の香りもまざってちょうど飲みごろの良いバ ランスをもつ中程度の重さのピノ。2006トリイモア リザーヴ デュヴェールはオレゴンのピノらしいしっかりした酸味と細身でありながらフルーツ味が しっかりして、ピノらしいピュアな香りが特にチャーミング。味わいはしなやかで細く長い。2004ロキオリ ロシアンリヴァー エステートは同年のポマー ルと比べると、これからまだまだ熟成の可能性の感じられた。色合いも未だ濃いスミレ色が残りしっかりとした酸と細やかなタンニンがチェリーやラズベリーな どのフルーツの力と合わさって筋力と飲みごたえのあるピノで心地よい長くフィニッシュが印象的であった。

2009年5月22日金曜日

リリー会 5月 ABCその1


ABC (Anything But Chardonnay)
シャルドネ以外の白ワイン第一弾として、家庭のテーブルにも良く合うワインを堪能しました。
5 月というのに28度を超える気温の夜は冷やしたプロセッコの泡や邪魔しない味わいは生き返るような清涼感がありました。スペインのネロラも食べ物を邪魔し ない裏方としてタパスなどの軽いおつまみにぴったり。ギガルのコンドリューは最後まで香水のような花のかおりを絶やさず、季節のバラの花を嗅ぐようで華や かさに満ち溢れていた。こちらは食事よりも、ときどき香りを楽しみながら、どんな話題も幸せにしてくれるような魔法の魅力に満ちていた。エルミタージュブ ランもコンドリューも味わいはそれほど厚くなく、最後に心地よい苦味とともに個性的なワインでした。ハンガリーのトカイ・アシュー 5プットニュスはほど よい蜂蜜感とべたつかない甘さと心地よい酸、貴腐香が仕上げにぴったりでした。

2009年4月12日日曜日

お花見ワイン会



ワイン仲間と我が家で花見会をしました。合計5人だったのにワインは7本と飲みすぎでしたが家での良いところは、そのままバッタンができることです。ワインのラインナップは自然派主体の素晴らしいものでした。 (本当は5本の予定が7本になってしまいました。)シャンパンはFidel Extra Brut Vouette et Sorbe, Billcart-Salmon Brut Rose, 1973Pol Roger、2006Seco Hillside Chardonnay, 2000Clos des Lambray, 1996Providence,1976Romer-du-Hayotとシャンパンからソルテーヌまでフルラインナップでした。 フィデルはピノノアール100%ノンドセのビオワインでミネラル感とフルーツ味の融合した味わいと酸化の香りが特徴でいかにも自然なワインの感覚。ビルカールサルモンはオレンジがかったサーモン色が美しい力強いシャンパン、ポールロジャーはもうひとつのブログ、yuri on the goに曰くを書きました。

せこ、ヒルサイドシャルドネは3月にソノマに行った際にケンドールジャクソンのテイスティングルームで山のワインを集めたシリーズの中から選んで持ち帰ったものです。カリフォルニアらしい樽感はありますが上品でえぐみなどがなくミネラル感とともによきカリフォルニアスタイルが出ています。 

クロ・デ・ランブレイはご存じモレサンドニのグランクリュでヴィンテジにも恵まれいわゆる土の香りや重層的な味わいはブルゴーニュならではの気品がありました。 

プロヴィデンスはニュージーランド最高のワインと言われているメルローとカベルネフラン主体のワインで滑らかで力強い味わいです。以前はプロヴィデンスを48時間前、24時間前と開栓した同じヴィンテジの飲み比べでも時間を超えて変わらぬ実力や、シュヴァルブランとの比較も行い、その個性は証明されていました。

ソルテーヌはロメール・デュ・アヨでしたが、このころには満腹でワイン消化モードに入っていておおきな感激は薄れてしまいました。 もしかして、ヴィンテジがいっているソルテーヌは箸休めに飲んだほうがよかったかもと思った次第です。

2009年2月2日月曜日

アラカン

いやあ、、親しい友人のアラカン祝いに同席させていただき貴重なエイジワインを楽しみました。

50年前の1959のサヴィニー・デュ・ボーヌ(アントニ)が素晴らしい熟成を見せ、色合いにも美しさ、深さと力があり、味わいにも時を感じさせないフレッシュさと熟成の醍醐味を兼ね備えた素晴らしいものでした。 ラ・ターシュ(DRC)はサヴィニーから比べると全体的にエレガント系統で軽やかな熟成と感じられるほどでした。

モンラッシュは残念ながら多少の劣化のニュアンスは感じられたものの、バランスを崩すことはなくさすが白ワインの王様の風格を保っておりました。これまた50年を経過した1959ラテュールは、現在のラテュールの妖艶なスタイルから比べるとおとなしく、動物的なニュアンスの変化というより、まさしく湿った落葉やおちついたカシスやドライスパイス、トリュフュの香りがまろやかなタンニンに溶け合ってボルドーの深さを再確認。

お料理@Les Enfants Gatesもとても綺麗で、私はトリュフをあしらったテリーヌとジビエに合わせて、ワインはますますの真価を発揮した幸せな経験でした。 はい。