2010年8月26日木曜日

白ワインの熟成

今年の夏は異常な暑さでワインもシャンパンやスパークリングワイン主体です。今日は白ワインの良い熟成についてです。1984のコルトン・シャルルマーニュ。今から26年前の白で生まれたばかりの子供も結婚してもおかしくない時間です。色合いはまさに輝く蜂蜜色。ややアプリコット色のニュアンス。香りは年代を感じさせる果実味はかすれているが酸はまさにしっかり、そして重たくも、軽くもない円熟のバランスのままヴィンテジを過ごしたワイン。もともとコルトンシャルルマーニュの持つエレガントで素材と仕立てのよいすっきりしたデザインの洋服のように、年をとって着てもその素材、仕立ての良さで変わらぬ美しさをもつドレスのようでした。

赤ワインについていえば、近年はカリフォルニアワインの高級ワインの代表でありつづけたオーパスワンの値段をリリース時から超えるワインがぞくぞくだが、このポール・ホッブスのカベルネもそのようなワイン。力強さはしっかりと押さえグラスから溢れるような圧力感はなく、口に含むと果実味の深さ、凝縮感、そしてタンニンの滑らかさなど、となりのオーブリオンと全く遜色なく、ここでもスタイル(仕立て)の違うデザインのドレスのように甲乙つけがたしでした。