2009年9月9日水曜日

French Laundry などでの横綱マッチ

王様会のソノマ編は豪勢なラインナップで、ソノマのEl Dorado Kitchen, ナパのFrench LaundryとAuberge du Soleilと3日連続の5人の饗宴。到着日は戸外でムール貝やショートリブのディナー。ワインは2000 Pavie と 2004 BOND Vecina. サンテミリオングランクリュとハーランの山シリーズ、ボンドとの比較。パヴィは滑らかでありながら芯のしっかりしたボルドー右岸の魅力を土っぽさや皮、ドライスパイスなどをエレガントに表現。一方のボンドは力強くもフルーツ感がしっかりした奥深さを感じさせる深紅のワイン。

2日目のフレンチランドリーではエグリ・ウーリエのシャンパンから始まり、DRCラターシュ、コルギン、マヤとフランスとカリフォルニアのエレガントなトップワイン達の登場。ラターシュはしなやかで、フィニッシュの美しさと長さ、多重的な香りや味わいは文句ない。ラターシュのグラスから立ち上がり続ける奥深い香りは至福。

コルギンはそのバランスの良さとフルーツの美しさ、重層的でありながら変な重さのない完成されたワイン。マヤは昔のマヤとラベルが変わっていたが、こちらもバランスの良さで引けをとらない。全体的な凝縮感や多重性でカリフォルニアではコルギンにやや軍配。そうお料理は日本の高級懐石のようで6時半予約でレストランを出たのは11時半でした。お皿の数の割りには満腹すぎることはなかった。お料理編はまた別途。

3日目のオーベルジュではボランジェのシャンパンから、キスラー・ハイドヴィニヤード、ドミナス、ハーランとこれまた最高級ワインの競演。ドミナスとハーランはデカンタージュして、なおその湧き上がるような力強いしなやかさは果実のもつ力のすごさを感じる。2005ハーランは1997年など以前飲んだものが、歯茎がしびれるような感じだったのとくらべて良くこなれて滑らかでありながらもスパイスや黒いベリー系の香りやリコリスなどが凝縮しておいしかった。(東京ではデカンタが軽かったのかもしれない)。ドミナスも相変わらず静かな力持ち。

どれも甲乙つけがたい突出した個性とあふれ出る才能をもったワイン達でした。