2011年8月26日金曜日

オセアニア 赤

暑さの中休みのような涼しい日に赤ワインを味わえたのはラッキーでした。クリュッグは変わらず重厚感と気品を漂わせ、キスラーの1997 Vine Hill Vineyardは最初の香りはカリフォルニアらしいが、酸味、嫌味のない樽、洋ナシやカリンのとけあった厚みのあるボディはロシアンリヴァーらしい。時折、その他のキスラーにある、えぐいようなまでの樽感や甘いフルーツ感ではなく、ミディアムボディのおいしいシャルドネでした。

1996 Providence Matakana Private Reserveはカベルネ(カベルネフラン)の香りと自然農法らしい腐葉土のような香りが混じる。シュヴァルブランと比較すると、こちらは、タンニンの感じやフルーツの甘さであと一歩。1987 Henschke Mount Edelstoneはやや飲みごろを過ぎた感じ。もっとも、90年を超えるシラーズで古木らしい枯れた感じやごつごつしない滑らかさはジンファンデルの古木からの良いワインと共通する愛らしいワインでした。同年の同じバロッサヴァレーからのオーストラリアを代表する1987 Penfolds Grangeはいつも変わらず、その果実、土壌を思わせる深い香り、ベルベットのような滑らかでしっかりとしつつ細かいタンニン、心地よい酸味など南半球の王様らしい風格は相変わらずの大満足で、はやり本日のスターでした。