2011年9月14日水曜日

生産者と熟成について


ブルゴーニュの最高の作り手のトップクラスにはルロワがあることには間違いない。1992 chablis grand cruと カリフォルニアでニューウエイブ カルトの地位に輝くマーカッシン ピノノアールを飲んだ。まず、シャブリ グランクリュという表記もおっとりした時代を感じさせる。


ルロワのワインがいつも裏切ることがないように、このシャブリも20年を経てヘーゼルナッツの香りや梨、柔らかなかんきつ系、そして牡蠣の汁のようなミネラル感に酸味、エレガントなボリューム感など気品あるワインでした。現代のシャブリは一般的には非常に辛かったり、樽感の重視されたものとは、はっきりと一線を画した手間のかかったシャブリの本来のミネラル感って、こういうものだろうというお手本のように美しく熟成していました。


一方のマーカッシン ピノノアールは寒冷なソノマコーストの産地のブドウを使ったもので、これも20年んを経て、まさに飲みごろでした。10年以上前にリリース直後のマーカッシンを飲んだ時は、そのパワーとタンニンの強さに美味という感覚ではなかったものを思い出した。今はまさにフルーツが程良くアルコールになじみ、酸とタンニンは絹織物のように混じっておいしいワインとなっていました。


それぞれ、産地を代表するワールドクラスワインは定評どおりの熟成の楽しみを満喫させてくれたワインでした。